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【動物愛護管理法の現在とこれから:殺処分ゼロへのロードマップ】

  • 5月28日
  • 読了時間: 4分
動物愛護法改正 殺処分ゼロへの文字と可愛い犬と猫、桜のとハートの画像

2019年改正の主な変更点(すでに施行・段階的に効果を発揮中)


  • マイクロチップの装着義務化 ブリーダーやペットショップなどで販売される犬猫へのマイクロチップ装着・登録が義務化されました(2022年6月施行)。一般の飼い主は努力義務ですが、迷子時の返還率向上や適正飼養の促進に役立っています。登録変更を確実に行うことで動物の「身元」が明確になり、保護・譲渡の機会増加につながっています。

  • 8週齢規制と飼養管理基準の数値規制 生後56日(8週)未満の幼い犬猫の販売が原則禁止されました。また、繁殖業者や販売業者の飼育スペース、運動機会、1人あたりの飼育頭数などに具体的な数値基準が設けられ、悪質業者の排除と動物福祉の向上に寄与しています(2024年〜2025年にかけて完全施行)。

  • 罰則の強化 殺傷・虐待や遺棄に対する罰則が大幅に厳罰化され、犯罪行為への強い抑止効果が期待されています。

  • 繁殖制限の義務化 適正に飼養することが困難になるおそれがある場合の不妊去勢手術等の措置が義務化され、みだりな繁殖(多頭飼育崩壊など)を防ぐ仕組みが強化されました。


これらの改正により、全国の犬猫殺処分数は減少傾向にあり、返還・譲渡件数は増加しています。自治体や保護団体の尽力と相まって、動物愛護の取り組みは着実に前進しています。


これから期待される改正の方向性(2025〜2026年議論中)


超党派の「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」などを中心に、動物愛護管理法(※1)の次期改正(5度目)に向けた議論が進んでいます。主なポイントは以下の通りです。


  • 虐待動物の緊急一時保護制度の導入 虐待が疑われる場合に、自治体などが迅速に動物を一時保護できる仕組みの創設です。命の危険を未然に防ぎ、保護後の適切なケアにつなげやすくなると期待されています。

  • 動物取扱業のさらなる適正化 移動販売の規制強化、輸送時の環境基準の明確化、第二種動物取扱業(非営利のシェルターなど)の運用見直しなど、繁殖・販売・飼養に関わる責任をより明確にし、動物福祉のさらなる向上を図る方向です。

  • 対象動物の拡大と産業動物・展示動物への配慮 犬猫以外の動物(ウサギなど)への繁殖制限の拡大や、畜産(産業動物)・動物園等(展示動物)の分野における福祉基準強化の議論も進んでいます。

  • 所有者責任の明確化と終生飼養の推進 飼い主の責責務をさらに強化し、譲渡時の意思確認の徹底や、不適切な飼育者に対する「飼養禁止命令」の活用などが検討されています。


これらの改正が実現すれば、「命の尊重」と「責任ある共生」が社会全体に根付く大きな基盤となります。法改正には一定の時間がかかりますが、過去の改正が殺処分減少に寄与してきたように、次なる着実な進歩が望まれています。

(※1)正式名称:動物の愛護及び管理に関する法律


個人でできる応援方法


法改正を待つだけでなく、私たちが日常からできることもたくさんあります。


  1. 責任ある迎え入れを実践する 衝動的な飼育を避け、終生飼養(最期まで看取る)の覚悟を持って家族に迎えましょう。マイクロチップの登録変更、不妊去勢手術、定期健診の徹底が大切です。

  2. 保護動物の里親になる・活動を支援する 保護犬・保護猫を迎える選択肢として、自治体の愛護センターや保護団体の譲渡会を活用してください。また、寄付やボランティア、SNSでの情報拡散も大きな力になります。

  3. 正しい知識を広める ブログやSNSなどを通じて、「動物の習性に合った飼い方」や「法改正の意義」を発信することも立派な貢献です。身近な人への啓発が意識の底上げにつながります。

  4. 自治体や議員への働きかけ 地元の「動物愛護管理推進計画」へのパブリックコメント(意見公募)の提出や、議員連盟の活動を応援する署名など、行政・政治への意思表示に参加する。

  5. 地域猫活動やTNR(※2)を応援する 飼い主のいない猫の適切な管理(不妊去勢手術の実施、地域での見守り)を支援することで、地域トラブルの減少と殺処分防止に貢献できます。


    (※2)TNR:Trap(捕獲して)、Neuter(不妊去勢手術を施し)、Return(元の場所に戻す)の略。



可愛い犬と三毛猫、動物愛護改正の資料と日本の

おわりに ― 前向きな未来へ


動物愛護管理法は、社会全体の「動物を大切にする心」を育て、形にしていく法律です。これまでの改正成果を土台に、私たちは今、次のステップへ進むタイミングを迎えています。一人ひとりの小さな行動の積み重ねが、殺処分ゼロに近づく大きな力になります。


私たち「保健所犬猫応援団」も、情報発信と保護活動を通じてこれからも応援を続けてまいります。 皆さんのご意見や体験談もお待ちしています。一緒に、より良い共生社会を目指していきましょう!


(参考:環境省資料、議員連盟関連情報、各NPOの提言など。最新情報は環境省ホームページでご確認ください。)

2019年の法改正により、犬猫へのマイクロチップ装着義務化(2022年施行)や「8週齢規制(生後56日前販売禁止)」が導入され、悪質業者の抑制と殺処分数の減少に大きな成果を上げています。そして現在(2025〜2026年)、さらなる前進に向けた「5度目の法改正」の議論が進められています。注目され 殺処分ゼロに向けた2026最新動向


 
 
 

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