主人のかわりに伊勢参り
福島県須賀川市の十念寺にはシロという犬の像が残っています。このシロは病気で伊勢参りに行けない主人に代わって二か月かけて伊勢参りをして、伊勢神宮のお札をもらって帰ってきたといわれています。江戸時代後半のお話だといわれています。
こうした犬の伊勢参りは幕末まであちこちで見られました。犬の旅費は道中の宿場の人たちが少しづつ負担しあって、犬が無事に伊勢に行くように協力をしていたという記録も各地に残っています。「犬の伊勢参り」は江戸時代たくさんの紀行文や浮世絵などに描かれています。
記録によると、犬の首には、しめ縄と「お伊勢参り」などと書かれた巾着がぶら下げられており、入れてあったお金で餌を調達し、食べさせていたようです。また、世話をした人は出発の時間が来ると、旅の安全を願って巾着へご祝儀を入れてあげます。だんだんお金が重くなってくると、両替をしてくれる人もいました。お伊勢参りの街道沿いではでこのような犬が現れると、だれかれ構わずとても大事に旅先へ送り届けました。お伊勢参りをする犬たちは、誰かの「願う気持ち」を一身に背負った犬です。そのため人々は自らの「願う気持ち」と重ねて、神聖なものとして大切にしていたのかもしれません。
葛飾区郷土と歴史の博物館のホームページより
福島県からも代参犬がいたなんて驚きです。人間の私でさえお伊勢参りに行きたいと思っても、車でさえ躊躇する距離ですが、ワンコ凄いですね。須賀川市は隣りの街なので、シロ犬の像を今度、取材して来ますね😊🐕
でも、お伊勢様をGoogleマップで調べたら、みちのくの旅恐山の半分くらいの距離なので、行けそうですね。また、モニュジャックと旅したいです😅🐕
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