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集落の守護者
- Takeshi Kimishima

- 10月21日
- 読了時間: 1分

日本では、縄文時代(約1万年以上前)から犬が人間のパートナーとして存在し、狩猟や集落の守り役を担っていました。
江戸時代や明治時代にかけて農村や山間部の里で放し飼いにされ、熊、猿、猪などの野生動物の侵入を鋭い感覚と縄張り意識で防ぎ、集落や作物を守る重要な守護者として機能してきました。犬が集落全体の番犬として機能し、戦後すぐの頃まで、犬はペットというより「集落の守護者」として扱われ、特に農村や山間部で熊や猪の脅威から家屋や作物を守るために夜間に見張りをしていました。 1953年の狂犬病予防法で放し飼いが禁止されたため一時的にその伝統が失われましたものの、2007年の動物愛護管理法改正により訓練済みの犬の活用が再び可能となり、現在では農林水産省の支援を受けた「里守り犬」制度や長野県南木曽町の「忠犬事業」などで、秋田犬や柴犬、甲斐犬が猿や猪を追い払い、熊を撃退する形で野生動物に「人里の危険」を刷り込み、再侵入を抑える効果的な対策として復活・再評価されています。






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